初心者におすすめ度 ★★★★
こちらの本は、身近な果物や花・器などの描き方を基本から学びたい人向けの本です。
透明水彩の透明さを、活かした水彩画を描きたい人におすすめです!下描きからモチーフのとらえ方、色の置き方など、とっても分かりやすく説明されています。
『もういちど 透明水彩を始めよう。 基本の12のレッスン』の概要
こちらの本は、2012年8月6日に(株)グラフィック社から発売されています。
著者
永山裕子さんです。東京芸術大学油画科卒業され、安宅賞・大橋賞を受けています。東京芸術大学大学院(彼末 宏教室)修了されています。大学で講師もされていて、現在は嵯峨美術大学の客員教授をされています(2017年現在)。個展も精力的にされていて、著書は10冊以上あります。
目次
1 りんご
“もういちど”水彩を学ぶということ
この本ではこんなことを学びます
描くまえに
下描きをどう描くか
彩色の手順
絵具について
レッスンの基本
2 身近な食材で描く ー8つのレッスンー
バナナ
オレンジとレモン
手間ひまかけないで塗る
ゆかに色があるときは
マンゴーとぶどう
果物を描くときのコツ
たまご
さらにたまご
アスパラガス
上達の近道
3 器やボトルを描くテクニック ー2つのレッスンー
コップ
もののかげ
ワイン
下描き・あたり・デッサン
4 花を描く ー2つのレッスンー
デッサンの基本:奥から描く〔ガーベラ〕
花を描くとき
彩色の基本:花全体の明暗〔ひまわり〕
コスモス 背景を入れる
ばら 組み合わせる
大事なこと6ヶ条
薔薇
“ときは5月”
内容紹介
身近な果物や花の描き方をシンプルに説明されていて、とても分かりやすいです。難しい言葉もないので、誰でも楽しく見られます。モチーフをよく観察してから下描きをする、影もモチーフととらえることが大切と説明されています。描く上での心構えなども描かれていて面白いです。使用画材や使用した色も記載されています。
感想
最初に“この本ではこんなことを学びます”ページに出てくる幾つかのりんごの絵、イラストのりんごから水彩画のりんご・・。これを見た時に、そうだ!こういうみずみずしくて美味しそうなりんごが描きたい!と思って感動してしまいました。
イラストのりんごではなく、透き通った色のりんごの水彩画が描きたい!と思っている人にはぴったりの本です。
りんごには5つの角がある、横半分に切ると5角形なのだ、ということを考えて描くとびっくりするくらい、りんごらしいりんごが描けて、またびっくりしました。影の色も果物の色が反射している、ということを考えて色を置く、そういう意識が大切なんだなぁとこの本で勉強になりました。
永山さんのみずみずしい透明感あふれる水彩画のコツが沢山詰まっています!初心者に分かりやすく説明されていておすすめの一冊です!
ぜひ読んでみてくださいね♪